磁気プロトニクス原理
生物成長の新原理である「磁気プロトニクス原理」とは
2001年−2003年に毛利佳年雄名古屋大学名誉教授と福島雅典京都大学名誉教授が磁気と水の研究を通じて発見した原理。
生物成長の基本原理は、細胞のエネルギー物質であるアデノシン三リン酸(ATP)の生成であり、生物体内の加水分解や脱水合成などの生化学反応はすべてこのATPを消費して行われます。
ATPの生成能を向上させる方法は3つあり、(1)動物では酸素の供給、植物では二酸化炭素の供給の増加、(2)動物では糖分、植物では肥料の供給により助酵素の生成を増加、(3)プロトン流の増加(1997年ノーベル化学賞ジョン・ウォーカー(John Ernest Walker)らの蛋白分子モーターATP生成モデル)があります。
「磁気プロトニクス原理」は、(3)のプロトン流の増加を超低周波磁界で実現する方法になります。
植物や動物など生物の体内の細胞水には、通常に水と同じくプロトン(H+)が多量に含まれています。このプロトンは、細胞のミトコンドリアのATP生成分子モーターに対して「プロトン流」として作用し、ADP→ATP変換によって細胞エネルギーを生成します。生物は、この体内のATPを使って成長します。
しかし、水の中のプロトンは動き難い状態にあり、その利用率は2〜3%といわれています。
そこで、生物の外部から超低周波の磁化を印加すると、地磁気の下でサイクロトロン回転する同寸法の水分子クラスター(H3O+(H2O)n)が集合して、プロトンが動きやすくなり、生物体内のATPの生成が盛んになって、生物の成長が促進されます。
植物では、側根が繁茂し光合成が盛んになり保水性が高まるので、省肥料、省潅水に繋がります。
磁気石を空間に配置することで、生物内で動く水分子が超低周波磁界を受け、細胞が活性化され成長が促進されます。
2010年には菅島磁性かんらん岩のパルス磁界によって、磁気プロトニクス原理が実現されることが分かり、野菜類、花卉などの植物や、植物工場、植林緑化、魚類の養殖、健康用の血行促進、覚醒、神経安定効果などへの広範囲な応用が始まっています。